舞台の仕事を目指すなら、接客を極めておこう【未経験】

ミュージカル、演劇、バレエなど、舞台芸術が好きな方は「舞台関係の仕事をしたい」と、一度は思うはず。

しかし、舞台の仕事は狭き門。「未経験の自分に出来る仕事なんてない」と、ほとんどの方が諦めてしまうのではないでしょうか。

専門性の高い業界ではありますが、中には未経験でも始められる職種があります。それが「劇場スタッフ（接客対応）」です。

ここでは「舞台関係の仕事をしてみたい！」と思う未経験の方が、アルバイトでどのような接客スキルを積むと有利か、ご紹介します。

劇団四季の劇場スタッフで勤務した経験をもとに、ポイントをまとめていきます！

劇場で働きたい動機を明確にする

仕事を探す前に整理しておきたいのが、志望動機です。

「舞台関係の仕事をしたい」と思った理由は、なんですか？

次の理由だけだとしたら、お客様のままでいることをオススメします。何故なら、仕事が辛くなるからです。

「好き」という気持ちは大切ですが、仕事をする上で、足かせになる場合があります。

舞台・劇場に夢中になるべきはお客様であり、スタッフではありません。観劇体験を、お客様にとっての非日常にするために、スタッフは日々、冷静に仕事に向き合っていく必要があります。

舞台の仕事が難しいのは、この意識の切り替えです。

この点を念頭に置いて、志望動機を深く掘り下げていきましょう。

接客を極めるべき２つの理由

１つ目の理由は、舞台芸術がエンターテインメントだから。

娯楽を通してお客様を喜ばせる仕事のため、お客様の反応をじかに感じ、声を聞くことはとても貴重です。

この先どのような職種に就くことになっても、エンターテインメントの本質につながることから、経験するだけ価値のある職種と言えます。

２つ目の理由は、接客は未経験から始められる場合が多いから。

特別な知識・技術を必要としない分、競争率が高いのが現実。そのため、志望動機に加え、今までの経験で差をつけられると有利だと考えられます。

劇場スタッフのアルバイトは学生を採用しないことがほとんどのため、学生のうちに、アルバイトを通して接客スキルを磨いておきましょう。

これら２つの理由から、まずは接客の経験を積むことをオススメします。

接客アルバイトを探す２つのコツ

ひとくちに「接客」と言っても、様々な接客があります。例えば、次は全て同じ接客方法でしょうか？

それぞれ「接客」をしてはいますが、接客のタイプが異なりますよね。

キャビンアテンダントやホテルのフロントはフォーマル寄り、アパレル・居酒屋の店員はカジュアル寄りな接客になります。またテーマパークのキャストは接客に加えてパフォーマンスが求められます。

劇場スタッフはフォーマル寄りの接客になるため、業界・職種を選ぶときには意識しましょう。

業界を選ぶコツ

業種とは「会社の事業の種類」のことです。

飲食業界、アパレル業界、エンターテインメント業界など様々な業界がありますが、劇場スタッフを目標にする場合、経験を積むべき業界が限られます。

「フォーマルな接客」をしている業界を選ぶ

劇場スタッフはフォーマル寄りの接客になるため、接客スキルを極めるには、次の業界で経験を積むことをオススメします。

実際、劇団四季の研修では、キャビンアテンダントが受ける研修の一部が採用されていました。航空関係の接客レベルの高さが伺えますね。

また、施設にお客様を迎え入れ、もてなすという点で、宿泊関係と劇場には共通点があります。

接客スキルを極めるという観点から、これらの業界で仕事を探すようにしましょう。

「テーマパーク」を選ぶときに気を付けたいこと

舞台芸術は「エンターテインメント業界」であることから、多くの方が「テーマパークでの経験を積んだ方が良いのでは」と考えると思います。

私もそうでした。

しかし、テーマパークはポジションによってはカジュアル寄りな接客になることと、演技要素の強い接客になります。

おもてなしの方向性が異なるので、よほどの理由がない限りは、選ばないようにしましょう。

職種を選ぶコツ

接客スキルを極める意味では、宿泊施設の「フロント／受付／ベル」の仕事を経験することが得策です。

販売や飲食の仕事も悪くはありませんが、劇場で求められる接客と異なる点が多いです。まずは「フロント／受付／ベル」に絞って経験を積みましょう。

「フロント／受付／ベル」は、必須スキルがてんこ盛り

なぜ「フロント／受付／ベル」にこだわるかというと、これらの職種で経験する内容は、劇場スタッフが対応することになる業務を網羅しているからです。

「フロント／受付／ベル」と「劇場スタッフ」を比較してみると、次の点で共通しています。

劇場で経験が積めなくても、一連の流れが同じであることから、全体の流れを体で覚えることができます。

その上で、接客スキルに磨きをかけられるため「フロント／受付／ベル」の経験をしておくことをオススメします。

「事務／予約受付」は、意外と穴場

「接客はハードルが高い…」と感じる方は「事務／予約受付」も視野に入れましょう。

舞台の仕事に携わる上で、接客経験はあるに越したことはありません。ただ、仕事を細分化するると「チケットカウンター（ボックスオフィス）」の仕事もあります。

当日券を窓口で販売したり、電話受付をしたり、予約状況を確認するなど、事務的な業務をメインに行う職種なので「人前で接客するよりも、パソコンや電話を介してやりとりする方が向いている」と感じる方は、ぜひ「事務／予約受付」に挑戦してください。

短期集中でスキルを身につけるなら、リゾート系アルバイト

「接客スキルを身につける場合、長くやれば身につくのか…」と言えば、そうでもありません。

私の場合、劇団四季での研修は１ヶ月程度でした。この期間を参考にするならば「１ヶ月間集中して、経験を積む」ことは、１つの基準になります。

といっても、１日３～４時間程度ではなく、５～６時間、時には８時間研修に当たることもあったので「フルタイムで１ヶ月、短期集中で経験を積む」ことが望ましいです。

宿泊関係の仕事を短期集中で経験したいといった場合、メリットが多いのが「リゾート系アルバイト」です。

短期間でスキルが身につく

自宅近所のホテルで接客経験を積むことも可能ですが、長期間働くことを前提に採用されるため、中だるみしやすいと言えます。

将来のために、あらゆる経験を積むという意味では、１つの仕事を長く続けるよりも、目的を明確にして、短期集中であらゆる経験する方が得策です。

私は「演技のスキルを磨く」目的で、夏休みだけ、着ぐるみバイトをしました！

リゾート系アルバイトは通常１～３ヶ月の期間で働くことができます。

学生は長期休み中、思い切ってリゾート地まで足を運び、スキルを高めにいきましょう。

ひとくちに「リゾート」と言っても、スキー場、ビーチ、温泉地、観光地など種類はさまざま。ここは純粋に「行きたい！」と思う場所を選びましょう。

住み込みで働ける

「通勤はどうなるの？」と気になった方、ご安心ください。

ほとんどの場合が住み込みのお仕事で、寮が用意されています。寮費・水道光熱費は無料で生活することができるので、仕事に集中できる環境が整っていますよ。※勤務先による。

お客様としての経験もできる

仕事が休みの日は、リゾート地を楽しむことができます。

旅行気分でグルメや観光を楽しみ、仕事の疲れを癒すことができるのはメリットですよね。

それは「リゾート地でお客様の経験ができる」ことでもあります。

お客様として不快に感じる接客、心地良いと感じる接客を経験しながら、自分の接客に活かすよう、努めていきましょう。

英語での接客が身につく

リゾート地によっては、英語の接客を求められる場面も多いです。

劇場でも英会話が必要な場面は多々あるので、語学力向上を目的として、リゾート系アルバイトを選ぶ方もいらっしゃいます。

これについては、別の記事で詳しく紹介します。

短期集中で、貯金しやすい

ミュージカル好きだと、何かと出費が多いもの。

コツコツお金を貯めるのも良いですが、短期間に集中してお金を稼ぐことは、非常に効率が良いです。

リゾート系アルバイトをする方は、次の金額を貯金できる方も多いそう。

観劇チケットは１枚１万円程するので、何回分のチケットを購入できるかは…一目瞭然ですよね。

これだけ貯金ができれば、ブロードウェイ行きも夢ではありません。

私はオフシーズンに、30万円程でブロードウェイへ行きました！

接客スキルを積む・極める目的だけでなく、観劇するための目的も掲げておくと、モチベーションアップにつながりますよ。

リゾート系アルバイトの探し方

仕事を探すには、リゾート系アルバイトを専門に扱うサービスを使うのが効率的です。

サービスは大きく分けて「人材紹介」と「求人サイト」があります。

人材紹介１社、求人サイト１社の、合計２社登録しておくと無駄のない仕事探しができます。

それぞれの特徴を理解しながら、仕事探しをしていきましょう。

人材紹介

人材紹介とは「自分の要望を伝えることで、担当者がオススメの仕事を探してくれる」サービスです。

要望を伝えたあとは、担当者の連絡を待つのみ。膨大な情報の中から、自分で仕事を見つける必要がありません。

まずは人材紹介に登録をし、効率的に仕事を探すことをオススメします。

企業によっては、求人サイトに掲載していないこともあるので、可能性を広げる意味でも、登録しておきましょう。

リゾートバイト　ダイブ

リゾートバイトダイブは、リゾートバイトを専門に紹介している人材紹介サービスです。

過去には英語で接客する案件や、星野リゾートなどハイレベルな宿泊施設の募集がありました。

仕事を紹介してもらうには、15分間の電話面談を受ける必要があります。電話面接までの手順は次の通りです。

電話面接までに、要望をまとめておくと、仕事の紹介までがスムーズです。

マイページを作成する際「求人を検索」を確認しながら、次の情報を整理しておくことをオススメします。

リゾートバイトダイブに登録し、希望に沿った仕事を紹介してもらいましょう。

【リゾートバイトダイブ】に登録する

求人サイト

求人サイトのメリットは「自分の希望条件で絞り込んで、すぐに応募ができること」です。

人材紹介で紹介された案件と比較したり、職種ごとに仕事を比較する時に便利なので、リゾートバイトダイブと併行して、次のいずれかを登録しておきましょう。

仕事件数No.1の「リゾバ.com」

リゾート系アルバイトのパイオニアであるリゾバ.comは、仕事件数が業界No.1。※2024年9月現在

「リゾート系アルバイトが初めて…」という方は、リゾバ.comで仕事探しをするのが得策です。

登録方法～応募の手順は、次の通りです。

【リゾバ.com】で応募する

女性支持率No.1の「アルファリゾート」

アルファリゾートは、女性支持率No.1のリゾート系求人サイトです。女性が使いやすい職場環境を意識していることから、支持が集まっています。

女性で「リゾート系アルバイトが初めて」という方や「英語力を身につけたい」方は、アルファリゾートに登録しておきましょう。会員登録手順は次の通りです。

「仕事の紹介を希望する」にチェックをいれておくと、人材紹介のように、オススメの求人を紹介してもらえます。10分程の電話面談があるので、自分の要望を整理しておきましょう。

【アルファリゾート】に登録する

求人の質にこだわる「リゾートバイト.net」

リゾートバイト.netは、求人の質にこだわった求人サイトです。また、特典が充実しているのも特徴的です。

リゾートバイト.netの登録方法は次の通りです。

リゾートバイト.netでは、無料でオンライン英会話が受けられます。英会話も向上させたいという方は、収入を得ながら学べるので、効率的。特典を使いながら仕事をしたいという方は、ぜひ登録しておきましょう。

【リゾートバイト.net】に登録する

高時給の「リゾートバイト.com」

リゾートバイト.comは、高時給を誇る求人サイトです。時給を高く設定できるは、雇用形態が派遣社員だから。

雇用形態にこだわらない方は、時給目当てでリゾートバイト.comを選ぶという選択肢もあります。

リゾートバイト.comの面談までの流れは次の通りです。

【リゾートバイト.com】に登録する